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玩具製造分野における生産連動型インセンティブ(PLI)スキームについて

PLI Scheme for Toy Manufacturing Segment

2020年8月の「マン・キ・バート(Mann ki Baat)」放送において、ナレンドラ・モディ首相は、インドを世界的な玩具製造拠点として確立し、国内の設計・製造能力を強化したいという意向を表明しました。

インドの玩具産業は、これまで輸入依存の体質が続いてきました。原材料、技術、デザイン力の不足などが原因で、玩具およびその部品の大量輸入が行われてきました。2018〜19年には、3億7100万米ドル(約2960億ルピー)相当の玩具が海外から輸入されました。

その多くは、安全性に欠け、品質が劣る、模倣品、あるいは極端に安価な製品で構成されていたのが実情です。

PLI Scheme for Toy Manufacturing Segment

低品質・危険な玩具の輸入に歯止めをかけ、国内の玩具製造を強化するために、政府は複数の戦略的施策を講じてきました。主な取り組みとしては、基本関税の20%から60%への引き上げ、品質管理命令(Quality Control Order)の導入、輸入玩具の義務的なサンプル検査、国内メーカーへの850件以上のBIS(インド規格局)認証の付与、玩具クラスターの開発などが挙げられます。

また、「The India Toy Fair 2021(インドおもちゃ博2021)」「Toycathon 2021(トイカソン2021)」「Toy Business League 2022」など、国産玩具の振興、新しいアイデアやグローバルなニーズに対応した先進的なデザインを促進するための様々なプロモーション施策も実施されました。

こうした取り組みに加え、国内の玩具メーカーの真摯な努力が加わったことで、コロナ禍にもかかわらず、インドの玩具産業はわずか2年足らずで大きな成長を遂げました。2021〜22年度には、玩具の輸入額が1億1000万米ドル(約877.8億ルピー)と、70%もの大幅な減少を記録しました。同時に、国内市場における玩具の品質も明確に向上しています。

また、業界の努力により、2021〜22年度の玩具輸出額は3億2600万米ドル(約2601.5億ルピー)に達し、2018〜19年度の2億200万米ドル(約1612億ルピー)と比べて61%以上の増加となりました。さらに、2022年4月〜8月の期間では、2013年同時期と比べて輸出額が636%という驚異的な成長を記録しています。

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